足首とふくらはぎ、二カ所を測る

着圧ソックスは、足首を最も強く、ふくらはぎへ向けてゆるめる「段階着圧」という構造でつくられているものが多くあります。そのため、サイズを選ぶときに測るべき場所は一カ所ではなく、足首の最も細い部分(最小囲)ふくらはぎの最も太い部分(最大囲)の二カ所です。

  • 足首の測り方: くるぶしの少し上、足首がいちばん細くくびれる位置に、やわらかいメジャーを水平に一周させます。きつく締めすぎず、指が一本入る程度の緩みで測ると実寸に近づきます。
  • ふくらはぎの測り方: ふくらはぎのいちばん太い位置(人によって膝下すぐの場合も、もう少し下がった位置の場合もあります)を、同じく水平に一周させます。片脚だけでなく両脚を測り、左右差があれば太い方の数値を基準にするのが無難です。

メジャーがない場合は、紐やリボンを一周させてから定規で測る方法でも代用できます。厚手の靴下やタイツを履いたまま測ると誤差が出やすいため、素肌の状態で測ることをおすすめします。

夕方に測るとよいと言われる理由

脚の周径は、一日のうちでも時間帯によって変わって感じられることがあります。起床直後に比べて、日中を立ったり座ったりして過ごしたあとの夕方は、脚がふっくらと感じられやすい——という体感を持つ人は少なくありません。これは重力の影響で、日中は体液が下半身にたまりやすい傾向がある、と一般に言われているためです。

着圧ソックスを日中や夕方に履く前提で選ぶなら、夕方、脚がいちばんふっくら感じるタイミングで測っておくと、実際に履く場面に近い状態でサイズを合わせやすくなります。朝いちばんの、脚がすっきりしている状態だけで測ると、日中に履いたときに窮屈さを感じやすくなる場合があります。これは医学的な効果を示すものではなく、採寸時の実務上の工夫としてお伝えするものです。

メーカーサイズ表の読み方——足首を優先して見る理由

測った二つの数値を手に、各商品ページのサイズ表と照らし合わせます。ここでよくある迷いが、「足首はSサイズ寄り、ふくらはぎはMサイズ寄り」というように、足首とふくらはぎで該当するサイズがずれてしまうケースです。

段階着圧は足首をいちばん強く締める設計が基本のため、足首の数値を優先してサイズを選ぶのが一般的な考え方です。足首が合っていないと、履いた瞬間にいちばん強い違和感として現れやすく、逆にふくらはぎ側は多少ゆとりがあっても、締め付けとしては足首ほど気になりにくいためです。ただしこれはあくまで一般的な目安であり、実際の圧のかかり方は商品の設計によって異なります。迷う場合は、商品ページの問い合わせ窓口やサイズ交換の可否を事前に確認しておくと安心です。

確認するポイント 見る場所 なぜ大事か
足首の周径 商品ページのサイズ表 段階着圧は足首が起点。合わないと最初に窮屈さとして現れやすい
ふくらはぎの周径 商品ページのサイズ表 足首が合っていても、太めだと全体に窮屈に感じやすい
圧の記載(hPa/mmHg) 商品説明・仕様欄 記載があれば強さの目安になる。記載のない商品も多い
区分(一般医療機器/雑貨) 商品ページの表示 効能をうたえるかどうかの目安。サイズ表の精度そのものを保証するものではない

※ 上表は採寸・購入前に確認するポイントを整理したものであり、効果・効能を保証するものではありません。サイズ表・圧の表記は商品ごとに異なるため、必ず購入前に各商品ページでご確認ください。

「きつければ効く」わけではない

足首・ふくらはぎの数値がサイズ表の境目にあるとき、「迷ったら小さめ・きつめを選んだ方が効きそう」と考えたくなるかもしれません。ですが、着圧は強く締めるほど良いというものではなく、自分の周径に合った適切なサイズを選ぶことが基本の考え方です。

きつすぎるサイズを選ぶと、履き口やふくらはぎに食い込みの跡が強く残ったり、脱ぎ履きのたびに時間がかかったり、長時間の着用がかえって続けにくくなったりすることがあります。逆に緩すぎると、段階着圧としての構造が崩れ、ただの厚手の靴下に近い感覚になりやすくなります。迷ったときは、サイズ表の範囲内でぴったりを狙い、極端に小さい方へ倒さないことをおすすめします。脚に痛み・しびれ・強い跡が残るなど違和感が続く場合は、無理に着用を続けず外し、必要に応じて医療機関にご相談ください。

区分(一般医療機器/雑貨)は、サイズ選びの何を教えてくれるか

「あつらえ」が各商品カードに縫い付けている品質表示タグには、区分(一般医療機器/雑貨)と、圧・サイズ・品目を並べています。区分そのものは、法律上「着圧の効能をうたえるかどうか」を分けるものであり、サイズ表の精度や測定の正確さを保証するものではありません。この点は誤解しやすいところなので、あらためて整理しておきます。

一方で、区分と圧の記載には、ゆるやかな傾向が見られます。今回紹介する4点で言えば、一般医療機器の区分が記載された商品は、足首の圧を「28hPa」のように数値で明記しているものが目立ちます。ただし雑貨区分でも、数値を細かく記載している商品はあります(後述するナイガイの強圧モデルなど)。区分と数値記載の有無は必ずしも一致しないため、圧やサイズの正確さを確かめたいときは、区分だけで判断せず、個々の商品ページのサイズ表・圧の記載を必ず確認することが大切です。区分は「効能をうたえるかどうか」の目印、サイズ表と圧の記載は「自分の脚に合うかどうか」の目印——この二つは、似ているようで役割が違います。

「あつらえ」がこの記事で伝えたいこと

仕立て屋の採寸台に立つように、まず自分の足首とふくらはぎを測る。それだけで、次に見るべきサイズ表の行がはっきりします。

同じMサイズでも、脚に食い込むものと、ただ緩いものがあるのは、測らずに選んでいるからかもしれません。効果を保証するものではありませんが、合ったサイズを選べているかどうかは、着け心地の感じ方を大きく左右すると、あつらえは考えています。

この記事で紹介した一足

圧の記載の有無・区分・強さの違いから、4点を選びました。詳しい仕様・サイズ表は各リンク先でご確認ください。

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編集方針: 本記事は採寸室が「足首・ふくらはぎの周径に合ったサイズを選べているか」「区分の意味を正しく理解できているか」を基準に、着圧ソックスのサイズの選び方を整理したものです。周径の感じ方・測定値には個人差があります。医薬品ではない生活用品について、むくみの改善・軽減・解消や血行促進といった医療的・効能的な効果は標榜していません。「一般医療機器」の表示は各商品ページに記載された区分を事実として引用するものであり、「雑貨」の表示は効能の記載がないという意味で、非医療機器であることを保証するものではありません。サイズ表・圧・仕様はAmazon・楽天市場の各商品ページで最新の情報をご確認ください。本記事に掲載しているリンクはAmazonアソシエイトプログラムおよび楽天アフィリエイトによるもので、リンクから商品が購入された場合に紹介料を受け取ります。